lawyerseye さんが 2019/03/08 に更新
【弁護士EYE】別居のタイミング

【弁護士EYE】別居のタイミング

離婚を考えている人にとって、別居は一つの大きなターニングポイントになります。

離婚 別居 タイミング ターニングポイント

弁護士のもとに相談に来る多くの事例でも、子供がいる方で、親権を得て離婚したいという方には「なんとか経済的にやっていける環境を整えてまずは別居しましょう」とアドバイスすることが多いです。その理由は端的に言えば親権を勝ち取るためです。
 離婚に親権をめぐるトラブルはつきものです。親権を確保したいという場合で、かつ相手も親権を主張する可能性が高い場合、(これが倫理的にいいことかどうかは別問題ですが)とにかく子供を連れて別居する方が有利になります。それは、親権で揉めた時、子供の現在の環境への適応状況、子供の環境の変化に対する適応性が、重要な判断要素となるからです。離婚でもめる場合には、決着まで年単位の時間がかかることが多いです。離婚を切り出したときに小学校入学するかどうかだった子供が、決着時には小3で、友達にも学校にも慣れており、今の環境を維持すべきと判断されることは想像に難くありません。
 なお、法律上同居義務という条文があるにはありますが、現状、有名無実化しており、これを破ったところで何のペナルティもありません。思い立ったら別居というのが一つのセオリーとなりつつあります。
 ただ、個人的にはこのように親権のために子供の取り合いを行うことは決して子供のためにならないと考えております。現在家族法の改正に向けて動いていますので、共同親権など、上記のような子供の取り合いがなくなるような立法解決を望むばかりです。

<Riconsodan弁護士>

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