司法統計によれば、夫と妻では、婚姻関係事件の申立て数は、妻による申立てが夫の申立てに比べて2倍以上となっています。
申立ての動機についても統計が取られているのですが、夫は、①性格が合わない、②異性関係、③性的不調和、④浪費する、⑤暴力を振るう、⑥病気、⑦酒を飲み過ぎるが、動機としての多い順となっています。これに対して、妻は、①性格が合わない、②暴力を振るう、③異性関係、④浪費する、⑤性的不調和、⑥酒を飲み過ぎる、⑦病気が、動機として多い順となっています。
夫と妻の申立ての動機における主な違いとしては、「暴力を振るわれる」というのが妻側の動機が挙げられます。この理由について、統計上は明確にされておりませんが、一つの推測を行い得ます。妻の方が、家庭内暴力の被害者になりやすいから、動機になりやすいというものです。これまでの経験上、夫の側が暴力を受けていて離婚したいとのご相談は一度もありませんでした。
<Riconsodan弁護士>