riconsodan さんが 2019/01/18 に更新
年金分割を見込んだ熟年離婚は危険

年金分割を見込んだ熟年離婚は危険

「離婚しても夫の年金を分けてもらえるから老後はなんとかなる」

年金分割 熟年離婚 危険 老後 将来設計

 こんな年金分割制度をあてに熟年離婚を考えている離婚予備軍が少なくないという。確かに、公的年金には「年金分割」という制度があり、夫婦の年金をそれぞれが分けて受け取ることができるが、その中味をよく考えてみる必要がある。
 自分自身がたっぷりと資産を蓄えてきたならいいが、蓄えもへそくりもたかが知れている専業主婦が離婚したら「離婚貧乏」に陥りかねないのだ。そもそも分割できる年金は厚生年金だけで国民年金は差し引かれる。しかも、分割されるのはあくまでも「婚姻期間中の記録」に対応する部分のみ。
 たとえば、30歳で結婚し55歳で離婚したならば、25年の間に納めた保険料から得られる厚生年金が対象で、結婚前と離婚後に納めた保険料の分は分割の対象外となる。自営業者など国民年金しか加入していない人では年金分割はない。
 また共働きの場合、婚姻期間中の二人の厚生年金を分け合うことになり、給料の多い方は不公平な思いにさせられる。つまり、妻が高収入ならば妻の年金の一部が夫にも分けられるのだ。
 自分の場合はどうなのか? 予めきちんと調べ将来設計が建てられなければ「離婚貧乏」が待っている。一刻も早く別れたい決定的理由でもなければ、つかず離れずガマンしてうまくやっていく方がいいかもしれない。

<R記者>

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