lawyerseye さんが 2016/06/02 に更新
【弁護士EYE】離婚事件簿「子供は“どっち”のもの?」

【弁護士EYE】離婚事件簿「子供は“どっち”のもの?」

 平成28年4月29日千葉家庭裁判所松戸支部において、5年間娘の養育への妨害を受けてきた父親を親権者・監護権者とする判決が下されました。 親権の指定・変更において、最も重要視されるのが、「子の利益」です(民法819条)。

子供はどっちのもの? 民法819条 養育への妨害 子の利益

 この大原則から派生して、実務上、「継続性の基準」、「母親優先の基準」、「子の意思の尊重の基準」といった基準が登場しました。
 例えば、「継続性の原則」とは、既に監護を続けている監護権者が引き続き監護すべきであるという基準であり、「母親優先の基準」とは、乳幼児について、母親の監護養育が優先されるべきであるとの基準です。
 今回のケースにおいても、この2つの基準を適用すると、母親に親権が認められそうです。しかしながら、このケースでは母親から父親に対しては月1回の面会交流を、父親から母親に対しては年間100日程度の面会交流を認める計画が出されとのことです。この点が重視されたのでしょう。
 確かに、父親側の提案の方が、子供にとって両親と過ごす時間が圧倒的に多くなります。夫婦が離婚しても、「子供」にとっては「父親」と「母親」であり、どちらか一方ではなく、双方に会いたいという気持ちが自然です。その観点からすると、父親側の提案の方が「子の利益」という大原則に適います。
 本件では、「子の利益」という大原則から派生した基準を形式的に適用することなく、あくまで「子の利益」を考慮した点で良識ある判決と言えます。

<Riconsodan弁護士>

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平成28年4月29日千葉家庭裁判所松戸支部において、5年間娘の養育への妨害を受けてきた父親を親権者・監護権者とする判決が下されました。


【弁護士EYE】子の利益

【弁護士EYE】子の利益

夫婦双方で子の親権を争う場合に、一番の基準となるのは、「子の利益」です。つまり、父母どちらのもとで生活をした方が、子供が健全に成長するかの観点から、親権者が決定されます。


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