家事や育児など家庭のことすべてを一人で賄わされている状態が、いわば“ワンオペレーション育児(ワンオペ育児)”である。
朝の支度、夕食の準備、お風呂、洗濯、その合間には子供のおしっこや抱っこをせがまれる。その間、夫はテレビを観て全くの無関心。子供を寝かしつける頃にはイライラは沸点に達する。ブラック企業の家庭版である。
「なんで私ばっかり!」と夫を恨めしく思い、暴発した時にはもはや手遅れだ。
ただ、他に夫の単身赴任や残業、また核家族化で実家に寄り付かずにその協力を得られないこともワンオペ育児の背景にある。
子供が0~2歳時に離婚する夫婦は3割を超えるという。3~5歳時ならば2割で、母子家庭の半数余りが子供が幼稚園に上がるかどうかの時期に生まれていることになる。
産後うつや産後クライシス、そしてワンオペ育児がその主な原因であるが、夫の理解と協力があれば避けられる離婚もあり、若いお父さんには奮起を願いたいものだ。
<R記者>