lawyerseye さんが 2018/04/16 に更新
【弁護士EYE】離婚約

【弁護士EYE】離婚約

カップルが婚約をしたが、正当な理由なく一方がこれを破棄した場合には、相手方の精神的損害に対して慰謝料請求が認められるケースがあります。

離婚約 婚約 債務不履行

 たとえ口約束だとしても、指輪のプレゼント、親への挨拶などの状況証拠から、婚約の合意が認められると、そのような婚約の不当破棄は、債務不履行ないし不法行為となります。
 それでは、最近話題になっているという「離婚約」において、その合意を書面化して、離婚の条件を予め取り決めすることがあるということですが、その「不当破棄」に対する慰謝料請求は認められるでしょうか。
 この点、離婚が成立するためには、離婚届を提出する際に、有効な離婚する意思が必要となるため、たとえ離婚約を書面化していても、過去の合意をもって、離婚する気をなくした方を強制的に離婚させることはできないと考えられます。また、書面の中で、慰謝料や財産分与などの金銭支払いの取り決めをしていたとしても、これは離婚が成立したことを前提とするものですので、支払い義務は発生しないでしょう。

<Riconsodan弁護士>

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