lawyerseye さんが 2019/08/27 に更新
【弁護士EYE】慰謝料の金額

【弁護士EYE】慰謝料の金額

夫が不倫したとして慰謝料のご相談をいただく場合に、よくある誤解を一つご紹介します。それは慰謝料の金額についてです。

慰謝料 金額 誤解

 夫が不倫した場合、夫とその不倫相手の二人に対して慰謝料を請求できます。例えば、慰謝料額が200万円だと仮定した場合に、夫に対しても、その不倫相手に対しても200万円を請求できます。ただし、これは合計で400万円を請求できるということがではないことに注意が必要です。夫とその不倫相手で合計200万円の債務を負い、それを各自に対して200万円全額請求できるに過ぎません。仮に不倫相手から200万円の支払を受ければ、夫からは受け取れません。逆も然りです。
 そして、そのあとに夫と不倫相手との間で、その責任の割合に応じて200万円の負担を清算することになります。例えば、夫が既婚であることを隠していたなど、不貞行為に対して夫の責任が極めて大きい場合(不倫相手の責任が軽い場合)、夫と不倫相手の責任割合は仮に9:1となります。この場合に、夫の不倫相手が、妻に200万円を支払った場合、不倫相手はその9割である180万円を夫に請求することができます。ですので、妻としては、夫はともかく不倫相手がどうしても許せない、ということで慰謝料を請求しても、結局は夫が大部分を負担することになる、ということもあることにご注意ください。

<Riconsodan弁護士>

この記事のライター

関連する投稿


【弁護士EYE】不貞発覚した後の慰謝料請求について

【弁護士EYE】不貞発覚した後の慰謝料請求について

不倫(不貞行為)が発覚したときには、すぐに離婚する夫婦もあり、また、不倫相手とはきちんと別れてパートナーのところに戻る、逆に、その不倫相手と再婚することになる等、色々なパターンがあります。


離婚によって生じる権利の行方

離婚によって生じる権利の行方

慰謝料、財産分与、親権……。離婚時に争われる法的権利である。


家庭内喫煙、離婚後に受動喫煙被害で慰謝料請求?

家庭内喫煙、離婚後に受動喫煙被害で慰謝料請求?

家庭内喫煙による健康被害の問題である。


【弁護士EYE】「慰謝料」は必ず発生するものではない

【弁護士EYE】「慰謝料」は必ず発生するものではない

離婚に伴う慰謝料は、あくまで離婚及びその原因となった行為によって一方が被った精神的損害を賠償するものであり、離婚をすれば必ず発生するというものではありません。


【弁護士EYE】「性格の不一致」では基本的に慰謝料は取れない

【弁護士EYE】「性格の不一致」では基本的に慰謝料は取れない

性格の不一致から離婚したいという相談は後を絶ちません。経験上特にそれが多いのは、子育ての終わった熟年離婚の方です。


最新の投稿


【弁護士EYE】男女の認識の違い

【弁護士EYE】男女の認識の違い

夫婦喧嘩はどの夫婦にもつきものだと思いますが、離婚相談に乗っていて、男女の認識の違いを感じることがあります。


結婚すると思っていた相手から突然…

結婚すると思っていた相手から突然…

「女心と秋の空」と、女性の気持ちの移り気を表す言葉があるが、男性も?


【弁護士EYE】男女の生活と意識に関する調査

【弁護士EYE】男女の生活と意識に関する調査

一般社団法人日本家族計画協会の「男女の生活と意識に関する調査」によると、


男からドン引きされるNG行為

男からドン引きされるNG行為

いかにルックスが良くても、男にはそんなことなどどうでもいいというくらいドン引きする女のNGがある


【弁護士EYE】慰謝料の金額

【弁護士EYE】慰謝料の金額

夫が不倫したとして慰謝料のご相談をいただく場合に、よくある誤解を一つご紹介します。それは慰謝料の金額についてです。